【体験談】総合選抜型(AO)・自己推薦入試の志望理由書の攻略法【塾・学校では教えてくれない】
こんにちは、Mizukiiです。
今回は総合選抜型(AO)、自己推薦での受験を検討している受験生の皆さんに向けて、第一関門である志望理由書の攻略方法について書いていきます。
「自己推薦に出願したいけどどう書けばいいかわからない。。」、「ものすごい実績を持っていなくても合格可能?」、「どうすれば文字だけで熱意を伝えられるの?」と言った悩みにお答えします。
目次
この記事の信頼性
この記事の筆者である僕は実際に2020年の入試でMARCHに自己推薦入試で合格しました。(一般受験でも合格しました。)
僕自身、何か目を見張るような実績を持っていたわけでも、評定平均がものすごく高かったわけでもありませんでした。
それでも合格をいただけたので僕が思う重要なことや攻略法について書いていきたいと思います。
簡単な自己紹介はこちら
総合選抜型・自己推薦型入試のメリット・デメリット
まず、本題に入る前にメリット・デメリットから。
メリットは一般受験に比べ倍率が低いことです。
MARCHレベルだと一般で倍率が10倍になることもそう珍しくありませんが、総合選抜型・自己推薦型だと3〜5倍で受験可能な方式も存在します。
募集条件が厳しい方式だと1〜2倍も存在したりします。
近年、都市圏私大は特に難化傾向にある上、センター試験の廃止等も加わって総合選抜型・自己推薦型の倍率も徐々に上がってきてはいますがそれでもまだまだ一般と比較すると低いので、狙い目だと言えます。
次にデメリットです。
この記事を今読んでいただいている方の中にはもうすでに出願を決心された方や出願した方もいるかと思いますが、総合選抜型・自己推薦型の出願をする=一般受験用の勉強の足を引っ張ってしまう恐れがあることを念頭に置いておくようにしましょう。
基本的には、「出願可能な方式全てに申し込む」という考え方がベストだと思いますので総合選抜型・自己推薦型で仮に失敗してしまっても一般で合格できればいいという考えでいるのが良いと思います。
(実際に僕もそうでした。)
実績・評定について
よく「すごい実績がないんですけど合格できますか?」、「評定が低いのですがどの程度関係するのでしょうか?」と言った質問を耳にしますが、結論その大学・学部次第です。
ただ、実績・評定ともにあるに越したことはないですよね。
評定平均
まず評定に関しては、もうすでに高校3年ならもう手遅れです笑
どうしようもないので諦めましょう笑
まだ1年もしくは2年の場合は高いに越したことはないので出来るだけ頑張りましょう。
実績
次に実績ですが、3年でもまだ間に合います。
流石に出願1ヶ月前とかだと遅いですが、それ以外ならまだ大丈夫です。
というのも、大学が見ている『実績』というのは「目を見張る実績」だけではないからです。
実績とはもちろん何かすごい賞を獲得したとか、起業したとか言ったものも入りますが、
資格やその分野のすごい方とお話しさせてもらったと言ったようなものも含みます。
多くの大学・学部では「語学力」を重視しがちです。そうです英語です。
3年生の方でもまだ受けられる資格試験はありますよね?
英検やIELTS、TOEFLなどでスコアを取得しておくとそれが実績となるのです。
英検は最近だとCBTも登場し、受験機会は増加しました。
IELTSだとほぼ毎月何回か試験が開催されています。
MARCHレベル程度なら英検は2級を持っていると良いでしょう。(僕も2級でした。)
MARCHだと英検2級以上で出願可能な大学・学部も結構ありますので、英検受験は私立大学一本に絞っている方も重要です。
英検についてはこちら
語学力以外でも「実績」を作ることは可能です。
例えば、理系に進むならプログラミング教室に通う、法学部志望なら弁護士の方とお話しさせてもらう、経営学部なら経営者の方と・・・・
と、いくらでも実績を作ることはできます。
最近はSNSが発達して気軽に様々な方とコンタクト可能になりました。
これを活用しない手はありません。
僕自身の経験をシェアすると、僕はその学部の教授と実際にコンタクトを取って話を聞きました。
教授もTwitterやFacebookを使用していたりするので、遠方にお住いの受験生でも連絡できますよね。(学校のホームページに連絡先が書いてあったりもします。)
自分の興味のある分野について自分なりに調査し、そのレポートを実際に作成したり、インターネット上に公開してみたり、今だとYouTubeに投稿することだって全部無料でできてしまいます。
「そんなの誰でもできるし、インパクトにならないんじゃないか。」と思うかもしれませんが、よく考えてその分野に関する本を何冊も読んだり、実際に活躍されている方とコンタクトを取ったり、それらをブログやYouTubeで公開したりしている人が同級生にいますか?
ものすごい実績がなくとも戦うことは全然可能なのです。
ソースは僕。
文字だけで熱意を存分に伝える方法
「そうは言ってもどうやって文字だけの志望理由書でたくさんの他の受験生と差別化するの?」と思いますよね。
ただの文字の羅列だと、なかなか目に止まりませんよね。
試験官は何100、何1000もの志望理由書を読むわけですから、何の工夫もなしではどうしても『目を見張る実績』に見劣りしてしまいます。
ここでは僕が実際に使った方法をシェアしていきたいと思います。
まず僕は自己推薦が本命ではなく一般が本命だったので結構チャレンジしました。
(正確には海外大志望だったので本命とは言えないですが。笑)
①見出しをつける
は?
と思いましたか?笑笑
どういうことかと言うと、文字通り見出しをつけるのです。
各段落でこれから何を書くのかを太字&下線で大きく書きます。
さらに僕の場合は、その方式では要項に「黒または青のボールペンで」と書いてあったので、見出しは青で書きました笑笑
重要な箇所も青で書いていましたね。笑
色までつけるかは任せますが、見出しをつけるのはとても効果的なんじゃないかと思います。
試験官も人間ですので、文字がズラーと並んでるだけで見辛いより、これから何について書かれるのかが一目でわかる方が読みやすいですしインパクトも与えられますよね。
もしかしたら、過去の栄光よりもこのような読み手に優しい文を作れるなど、実践的なスキルを身につけている生徒の方が求められているかもしれません。
②主張に根拠をつける
これは志望理由書を書く上でも特に重要な要素の一つだと思っています。
どういうことかと言うと、社会の問題点など自分が主張したいことに関しては必ずその問題点が、的を得ているのか・ただの思い込みでないのかを証明するためにも証拠をつけると言うことです。
基本的には志望理由書には自分が感じる社会の問題点・不に対して自分がその大学学部を通して何をどう学んでいきその後どうしていきたいのかを書きます。
ですので、どんなに何を学びそれをどう生かしていきたいのかを一生懸命に語ってもそもそものその問題点・不が的外れだったり勘違いであれば、全く意味がなくなってしまいます。
当たり前だと思うかもしれませんが、17、8歳の高校生が書くものはどうしても机上の空論であったり、的外れであったり、ただの思い込みであったりと不十分である可能性が高いと思いますので周りの受験生と差別化をするためにもとても大切です。
「じゃあ具体的にはどうすればいいの?」と思いましたか?
これは簡単で参考にしたデータや研究論文の具体名・年などを載せるだけです。
例えば日本の労働生産性の低さを主張したい場合だと、
20XX年(最新)のOECD~~~によると、日本の労働生産性は・・・と言った感じです。
どの論文を見ても必ず参照にしたものは記載されていますよね。
もちろん志望理由書ですから、自分の主張などを存分に盛り込んでもらえればいいのですが、
こう言った書き方は大学に入ってからも必ず重宝されます。
こう言ったように随所に文章力・構成力の高さをアピールすると良いでしょう。
その大学学部の理念に乗っかる
大学やそれぞれの学部には必ず理念・ミッションがありますよね。
いくらものすごい実績や文章力などが優れていても、その大学学部の理念とずれていれば当然『欲しい!』とは思われにくいです。
「すごいのはよくわかったけど、それうちの大学でしか本当に学べないのか?」と思われてしまうと本末転倒になってしまいます。
ここでは「一応理念・ミッションには目を通したけど、具体的にどう盛り込めばいいの?」、「直接的に理念に共感しましたなどと書くしかないの?」と言った方に向けて僕の実際に使った方法を共有していこうと思います。
①文章中にも盛り込む
なぜ、自分はこの大学学部を志望するのかがはっきりわかるように序盤からにおわせる必要があります。
そのためには得られるすべての情報を知っておくくらいの意気込みで調べる必要があります。
その学校の歴史やその学部の実際の内容まで隅々まで理解していることが求められるのです。
ただこれもせっかく調べ、理解していてもそれが伝わらないと全く意味がありません。
文章の最後に「ですから、私は貴学部を志望します。」などとだけ書いても何の説得力もないです。
ではどうすればいいのかと言うと、
実際のゼミ名や教授名、授業名など超具体的なものを盛り込む
です。
こうすることで、その学部に対する強い興味・その学部でなければならない理由ともにアピールすることができます。
②政治理念も理解しておく
これは最重要ではないかと思いますが、僕自身は意識していたのでシェアしておきます。
各大学にはやはりそれぞれの政治的観点があります。
これに関してはそこまで調査や知識は必須ではないですが、最低限は頭に入れておくといいでしょう。
(これは後々の小論文・面接にもいきてきます。)
例えば、
東◯大学、京◯大学、早◯田大学、法◯大学などは左寄り、
國◯院大学、拓◯大学、日◯大学、東◯大学などは右寄り、、、、
こんな感じで大丈夫だと思います。
強く右色、左色をだす必要は全くありませんが、やはり試験官はその大学の教授達ですから、
全く自分たちと考え方が違うとこの受験生は自分たちとは合わないと判断をされてしまうかもしれませんので、頭の片隅には入れといて損はないでしょう。
【QQ English】安心の日本人サポートとレッスン保証制度
まとめ
いかがでしたか?
今回は僕自身の体験談を元に僕自身が意識していたこと、方法などを書いてみました。
僕もそうでしたが、自分一人だけでかくと偏ってしまったりと不十分な点があると思いますので、必ず他の人(先生や親など)に見てもらったり、添削してもらったりしましょう。
今度は次のステップとなる小論文や面接についても書いていこうと思います。
最後までお読みいただきありごとうございました。